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- 巻革を部分的に直す
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2015.01.26 Mondayこんにちわ!ネイバーワークスです。
今日は巻革の部分的なお直しを紹介します。
まずこちら↓
ヒールに巻かれている革をそのまま巻革と言います。
レディースのかかとは大体プラスチックにこういう革が巻き付けられています。
そしてこれが…よく剥がれます。
階段でぶつけたりすると革が剥がれ、下のプラスチックがのぞいてしまいます。
今回剥がれていたのは右足のみ。これを全部巻き替えることももちろん可能ですが
コストが高くなったり、またこの交換はヒールを一回取らなければならないので
中底にも多少のダメージが。中から釘で止めてますからね。
補足がありました。部分的な巻革の交換ができるのはこの巻革です。
スタック巻革と呼ばれるものです。これを黒く着色したものが今回のヒールに巻かれていたものです。
こんな感じでピーっと裂けるので、それを利用して直します。
一番初めの写真の状態は、元々巻かれていたスタック巻革の、破れた所を含む
ある程度の範囲を取り除いた状態です。
ここに上の写真のものを接着して、着色し、やすって継ぎ目の段差をなくし
磨いていきます。
完成したのがこちら↓
黒だとまた特に目立たないです!
この部分が破れてどうしようとお悩みの方も多いかと思います。
ぜひご相談下さい(^_-)-☆
- ヴィンテージスチールとハーフソール
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2015.01.22 Thursdayこんにちは!ネイバーワークスです。
今日はヴィンテージスチールの加工を紹介します。
今回加工するのはこの靴
ウルヴァリンの1000マイルブーツです。
これにスチールを付けるのですが、底面はこんな感じになってます。
オイルドレザーのソール、そして底縫いの糸がかなり浅いですね!
通常このつま先をスチール分削ってつけるのですが、削ってしまうと
糸まで一緒に削ってしまいます。せっかく補強してもつま先自体が剥がれやすくなってしまいますね。
なので今回はハーフソールと合わせての加工になります。
オイルドレザーはもともと撥水性はありますが、前底全体のステッチの保護にはなりますし
ハーフソールを貼ってもいいかと思います。
まずは下処理。
ハーフソールを貼る面を機械で荒らします。この時薄〜く表面を荒らす程度に。
そしてもちろんステッチは切らないように。刻印は少し削ってますが
ハーフソールを貼るラインを浅くしてしまうと、靴の屈曲部の近くになり
そこから剥がれやすくなってしまいます。今回はあくまで実用的な加工を。
そしてオイルドレザーなので接着する表面に下地処理剤を塗ります。
これをしないとすぐ剥がれてしまいますからね!
そして次は…
いきなり完成図になっちゃいました(笑)ここまで僕らしくなくちゃんと説明してきたのですが。。。
これの前の写真からの加工は、通常通りハーフソールを貼った後に、ハーフソールを
スチール分の大きさと厚み分削り、その後にスチールを付けました。なので本底は削り込んでません!
この加工は靴の寿命をかなり伸ばすんじゃないかと思います。
おすすめなので是非どうぞ(^_-)-☆
- できることは
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2015.01.15 Thursdayなんでもやります。ネイバーワークスです。
今日は服のお直しの修理事例を載せようと思います。
まずはこちら↓
ウールコートの袖口が破れています。お仕事中になってしまったそうです。
ここに革をあててくれないかとお客様から依頼がありました。
僕も自分のウールパンツの破れを以前革をあてて直したことがありましたので
その経験を活かし修理することに。
いつも通り途中経過はありません(笑)
完成したのがこちら↓
革は少しシボの入っている柔らかい革を。ウールコートで柔らかいのに
袖口だけパリッとしちゃうと変ですよね!
またのり付けもベタベタに塗っちゃうと固まって潰れちゃうので仮止め程度に。
後は手縫いでやりました。手縫いもあまりギュッと強く締め付けないように。
こんな感じで、基本的には革を使ったカスタマイズになると思いますが
できる事は何でもやります。今回はお客様がしっかりイメージを持ってらっしゃったので
僕はそのイメージをどれだけ再現するか。
色々お話をして進めていく作業はなかなか面白かったです。
というわけで、何でも気軽にご相談下さい(^_-)-☆
- 明けましておめでとうございます。
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2015.01.08 Thursdayこんばんわ!ネイバーワークス店長です。
改めまして、明けましておめでとうございます。
今年も始めから突っ走りますので、どうかよろしくお願いします!
さてさて今日は修理のビフォーアフターを。財布のお直しです。
このお財布、画像だと分かりにくいですが
札を入れる所の縫目がほどけたり、革が破れてたりしてます。
長年使って愛着のある物との事。縫い直すだけではやっぱり強度的に弱く
またすぐ壊れちゃったりしたら修理した意味がないですよね!
ということで少し分解して革をあてることにしました。
それがこちら↓
似た革を重ねて破れていたところを補強し、頑丈にしました。
革はこの様に内側に折り込んでいます。元は下の布地部分と革の部分は
接着のみでペラペラ剥がれてました。なので少しばらしたついでにそこも接着だけでなく
ミシンで縫い留めました。
やっぱり修理するからには、もとの状態に戻すだけでなく
より良く、壊れにくくと考えてやっております!
そうすると修理を利用してくれる人たちが増えるかと。
そんなわけで最後に恒例の修理アフターのみの写真を
ダナーのオールソールです。
今年はしっかりしよっと…